ドラゴンランス年代記
Advertisement

ドラゴンランス(Dragonlance)は、テーブルトークRPGアドヴァンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ』(AD&D)の設定を基盤として書かれたファンタジー小説の連作、および、その小説の世界を再現するAD&D用設定集とシナリオのシリーズ。

成り立ち[]

最初にドラゴンランスの元となるアイディアを発案したのは、ローラ・ヒックマンとトレイシー・ヒックマンの2人で、TSR社へ向かう車の中で思いついたという。TSRで会ったマーガレット・ワイスらとともにAD&Dをプレイしたときの内容が、最初のドラゴンランス小説「秋の夜明けの竜、Dragons of Autumn Twilight(邦訳:『廃都の黒竜』『城砦の赤竜』)」となり、シリーズがスタートした。

これまでに190を超える小説が発表されているが、核となる小説は主にマーガレット・ワイストレイシー・ヒックマンが執筆した。「ドラゴンランス戦記」の成功を受けて、「ドラゴンランス伝説」などの続編・外伝が多数発行され、全世界で累計5千万部以上を売り上げる大ヒット作品となった。

過去には富士見書房より邦訳版が発行されていたが、米国の版元であるTSR社の経営不振などの事情により長らく絶版となっていた。現在は、アスキー・メディアワークスより出版されている。

小説やゲームシナリオ以外にも、コンピュータゲーム(ジャンルはRPGアクション戦略SLGなど多岐にわたる)やゲームブックカードゲームなどさまざまな作品が発売された。

2019年02月、アスキー版はKADOKAWAより電子書籍として復刻された。(全25冊セットで41400円+税、個別販売も有り)また年内にレイストリン戦記のリリースも予告されている。

舞台設定[]

主要な舞台となるのは架空世界クリンアンサロン大陸大変動から300年以上後の世界(第4紀・絶望の時代)から最初のシリーズ「ドラゴンランス」がスタートする。人間エルフドワーフなど各種族は互いにいがみ合い、僧侶ドラゴンは地上から姿を消し、おとぎ話だと思われていた時代。謎の軍隊がアンサロン大陸の侵略を開始し、主人公達は戦乱に巻き込まれる。


主要な小説作品一覧[]

メインストーリー作品[]

すべてマーガレット・ワイス&トレイシー・ヒックマンによる

ドラゴンランス(注釈付き版)[]

(注釈無しの旧『ドラゴンランス戦記』改題)

  1. 廃都の黒竜
  2. 城砦の赤竜
  3. 氷壁の白竜
  4. 尖塔の青竜
  5. 聖域の銀竜
  6. 天空の金竜

ドラゴンランス伝説(注釈・付録付き版)[]

(富士見書房刊の注釈無し版は絶版)

  1. パラダインの聖女
  2. イスタルの神官王
  3. 黒ローブの老魔術師
  4. レオルクスの英雄
  5. 黒薔薇の騎士
  6. 奈落の双子

セカンドジェネレーション[]

  1. ドラゴンランス セカンドジェネレーション(上下巻)

ドラゴンランス 夏の炎の竜[]

上中下の全3巻

ドラゴンランス 魂の戦争[]

  1. 墜ちた太陽の竜 完結記念Edition (全1巻=旧上中下巻)
  2. 喪われた星の竜 (全1巻)
  3. 消えた月の竜 (全1巻)

外伝および短編[]

ドラゴンランス英雄伝[]

  1. クリンの魔法 邦訳絶版
  2. タッスルの魔法の笛 邦訳絶版
  3. レイストリンの娘 邦訳絶版
  4. 受け継ぎしもの 邦訳絶版
  5. 賭けるか? 邦訳絶版
  6. 亡命者たち 邦訳絶版
  7. The Reign of Istar(イスタルの治世)未邦訳
  8. The Cataclysm(大変動)未邦訳
  9. The War of the Lance(竜槍戦争)未邦訳

ドラゴンランス序曲[]

  1. 闇と光 (上下巻) ポール・トンプソントーニャ・カーター 邦訳絶版
  2. ケンダー郷の秘宝 (上下巻) メアリー・カーカフ 邦訳絶版
  3. レイストリンと兄 ケヴィン・スタイン 邦訳絶版
  4. Riverwind The Plainsman(平原人リバーウィンド) ポール・トンプソン 未邦訳
  5. Flint The King(王フリント) メアリー・カーカフダグラス・ナイルズ 未邦訳
  6. Tanis, The Shadow Years(タニス、影の年月) バーバラ・シーゲルスコット・シーゲル 未邦訳

The Raistlin Chronicles[]

レイストリン戦記

  1. The Soulforge(魂の鍛錬) マーガレット・ワイス
  2. Brother In Arms(武装した兄弟) マーガレット・ワイス/ドン・ペリン

The Meeting Sextet[]

ドラゴンランス6人組の出会い

  1. Kindered Spirits(血族の精神) マーク・アンソニーエレン・ボラス
  2. Wanderlust(放浪癖) メアリー・カーカフスティーヴ・ウインター
  3. Dark Heart(暗黒の心) ティナ・ダニエル
  4. The Oath And The Measure(掟と典範) マイケル・ウィリアムス
  5. Steel and Stone(鋼鉄と石) エレン・ボラス
  6. The Companion(仲間たち) ティナ・ダニエル

全て未邦訳

Dragons of a New Age Trilogy[]

新世紀の竜 三部作

  1. The Dawning of a New age(新世紀の曙) ジーン・レイブ
  2. The Day of the Tempest(動乱の日) ジーン・レイブ
  3. The Eve of the Maelstrom(メールシュトロームの前夜) ジーン・レイブ

全て未邦訳

The Dhamon Saga[]

ダーモン・サーガ

  1. Downfall(失墜) ジーン・レイブ
  2. Betrayal(裏切り) ジーン・レイブ

全て未邦訳

Tales of the Dragons[]

ドラゴン 短編集

  1. The Dragons of Krynn(クリンのドラゴン)
  2. The Dragons of War(戦争のドラゴン)
  3. The Dragons of Chaos(混沌のドラゴン)

全て未邦訳

Tales of the Fifth Age[]

ドラゴンランス第5紀 短編集

  1. Relics and Omens(遺跡と預言)
  2. Heores and Fools(英雄と愚者)
  3. Rebels and Tyrants(反乱者と圧制者)

全て未邦訳

Tales of the War of Souls[]

魂の戦争 短編集

  1. The Search for Magic(魔法の探索)未邦訳

Heroes[]

ドラゴンランスの英雄たち

  1. The Legend of Huma(ヒューマの伝説) リチャード・ナーク
  2. Stormblade(嵐の剣) ナンシー・ヴェリアン・バーバリック
  3. Weasel's Luck(イタチの幸運) マイケル・ウィリアムス
  4. Kaz the Minotaur(ミノタウルスのカズ) リチャード・ナーク
  5. The Gates of Thorbardin(トルバルディンの門) ダン・パーキンソン
  6. Galen Beknighed(時代遅れの騎士ガレン) マイケル・ウィリアムス

The Eleven Nations Trilogy[]

エルフの国々 三部作

  1. Firstborn(第一子) ポール・トンプソントーニャ・カーター
  2. The Kinslayer War(同族殺し戦争) ダグラス・ナイルズ
  3. The Quolinesti(クオリネスティ) ポール・トンプソン/トーニャ・カーター


ネアラ(ドラゴンランス外伝)[]

  1. 全3巻(2まで邦訳刊行済み)

外部リンク[]

Advertisement