『ドラゴンランス セカンドジェネレーション』は、マーガレット・ワイス&トレイシー・ヒックマンが執筆した、ドラゴンランスシリーズの短編小説集。『ドラゴンランス』『ドラゴンランス伝説』に登場した<ランスの英雄>の子供たちを主人公にしており、『夏の炎の竜』への橋渡しとなる作品。

元々『ドラゴンランス英雄伝』として邦訳もされていた作品から、「受け継ぎしもの」「賭けるか?」「レイストリンの娘」の3編を改訂し、「キティアラの息子」「我が子のために」の新作2編で挟み込むような構成となっている。これら5編に登場する人物たちが『夏の炎の竜』のメインキャラクターとなる。

書籍

英語版

The Second Generation (February 1995) ISBN 0-7869-2694-5

邦訳版

ドラゴンランス セカンドジェネレーション(上下巻)

あらすじ

上巻

キティアラの息子
ランスの英雄>キャラモンとティカの夫妻が経営する憩いのわが家亭。そこにキャラモンを尋ねて、青竜に乗ってやってきた女が訪ねてくる。なんとキティアラとスタームの間に生まれた子供を救って欲しいと告げる。彼はいまや暗黒騎士団の一員だという。
受け継ぎしもの
レイストリンの死から息子のパリンには魔法の道をあきらめることを望んでいたキャラモン。そんなキャラモンとパリンはウェイレスにある<上位魔法の塔>から召還を受ける。そこで聞かされたのは、レイストリンが生きているという衝撃の事実だった。
賭けるか?
スターム、タニン、パリンのマジェーレ家3兄弟、上の2人は騎士を、末のパリンは魔術師を目指している。とある旅路で会ったドワーフに酒勝負を挑まれ、意気揚々と挑戦を受ける兄弟たち。酔いつぶれ目をさますと、そこはノーム船の中だった。

下巻

レイストリンの娘
時代はレイストリンが大審問を受けた少し後のこと。キャラモンとレイストリンが止まったある森の宿屋で、レイストリンは不思議な女性と遭遇する。
我が子のために
タニスとローラなの間に生まれた息子ギルサス。生まれながら体が弱いため、両親から過保護に育てられたことが本人のコンプレックスとなり、両親とはうまくいっていない。そんなある日、ギルサス宛にクオリネスティより手紙が届く。

主な登場人物

スティール・ブライトブレイド (Steel Brightblade)
ソラムニア騎士スターム・ブライトブレイドとドラゴン卿キティアラの息子。暗黒騎士団で<暗黒の女王>タキシスに使えるが、父親と同じく高潔で騎士道を重んじる騎士。
パリン・マジェーレ (Palin Majere)
キャラモンとティカの三男で、上位魔法の塔での大審問を目指しているが、レイストリンのことを未だ気に病むキャラモンからは反対されている。見習い魔術師。
レイストリン・マジェーレ (Raistlin Majere)
人間。キャラモンの双子の弟。かつて、史上最強の魔術師と呼ばれたが、タキシスとの戦いに破れる。奈落にて殺されては生き返らされるという拷問を永遠に受け続けている、と人々は噂する。
キャラモン・マジェーレ (Caramon Majere)
人間。レイストリンの双子の兄。普通の人の2倍は有ろうかという大男で、かつては屈強な戦士だった。現在は第一線を退き、ティカと共に憩いのわが家亭を切り盛りする。3人の息子と2人の娘がいる。
アリアカン(Ariakan)
タキシス暗黒騎士団を統べる男。父はドラゴン卿・アリアカスで、母は海の女神ゼボイムと言われる。竜槍戦争でソラムニア騎士団の捕虜となるが、そのときの体験を元にタキシス騎士団を編成、悪の勢力ながら名誉と規律を重んじる軍勢を率いる。自身も高潔な男。
ダラマール (Dalamar)
故郷のシルヴァネスティを追放された黒エルフ。レイストリン亡き後、パランサスの上位魔法の塔の主。枢密会議では黒ローブの長。
<ハーフ・エルフ>のタニス (Tanis Half-Elven)
本名タンサラス。ハーフ・エルフ。幼少時はエルフたちの間で育ったが、出自のせいで疎んじられ、長じて森を出奔した。純血のエルフには決して生えない髭を生やしているのはコンプレックスの現れである。竜槍戦争後、幼なじみでクオリネスティ・エルフの王女ローラナと結婚。2人の間には息子のギルサスがいる。
ダウガン・レッドハンマー(Dougan Redhammer)
ドワーフ。ギャンブルに目が無く、口癖は「賭けるか?(Wanna Bet?)」。ドワーフの例に漏れず、酒が強い。
ギルサス(Gilthas)
タニスとローラナの間の子。病弱であることから、両親からは過保護に育てられた。クオリネスティからは離れて暮らしている。
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